ミヤギフトシは1981年沖縄県生まれ。現在は東京を拠点に活動。セクシュアルマイノリティとしての自身のアイデンティティとの対話を軸に、歴史の中で見過ごされてきたささやかな感情や想いを、写真、映像、オブジェ、テキスト、印刷物、インスタレーションなどの多様な手法で表現。ブログや郵便物といったパーソナルな発信から映像作品およびインスタレーションにまで及ぶ作品展開を遂げた《American Boyfriend》プロジェクトは、トークイベントの開催やグループ展のキュレーションを含み、ミヤギのライフワークの一つとなっている。ミヤギはまた、Utrechtをはじめとするアートブックショップのスタッフとして運営に携わり、東京を拠点とし活動するアーティストコレクティブXYZ collectiveのco-directorも務めるなど、多彩な顔を持つ。近年の主な個展に、「American Boyfriend: Portraits and Banners」（Yutaka Kikutake Gallery、void +、東京、2022年）、「In Order of Appearance」（miyagiya ON THE CORNER、沖縄、2021年）。グループ展に「第八次椿会:ツバキカイ 8 このあたらしい世界 2nd SEASON “QUEST”」（資生堂ギャラリー、東京、2022年）、「ぎこちない会話への対応策―第三波フェミニズムの視点で」（金沢 21 世紀美術館、石川、2022年）、「話しているのは誰？現代美術に潜む文学」国立新美術館、東京、2019年）など。
主な収蔵先に、金沢21世紀美術館、愛知県美術館、国立国際美術館、森美術館、タグチアートコレクションほか。