松﨑友哉は1977年福岡県生まれ。現在はロンドンと東京を拠点に活動。ジェスモナイト(Jesmonite)と呼ばれる水性樹脂を用いた支持体に絵画を制作する画家。石板を思わせる独自のキャンバスには穴が穿たれ、厚みのある平面には抽象的な図柄が見られる。野草採集やゲストを招いての食事会等の開催を機に、風景を構成する諸要素についての考察を推し進め、環境やエコシステムにも着眼点を置いた実践に取り組む。展覧会のセルフ・キュレーションや、プロジェクトスペースの立ち上げにも携わるなど多彩な活動に従事。
近年の主な展覧会に、「Petrichor Grey」(Volt、イーストボーン、イギリス、2023年)、アン・ハーディとの二人展「松﨑友哉/アン・ハーディ Tides」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2023年)、「Unmapped Territory」(Yutaka Kikutake Gallery、2022年)、「Crossing」(Hagiwara Projects、東京、2019年)、「A creak in the stair」(SIXSECOND、ロンドン、2018年)、「Odd Metre」(White Conduit Projects、ロンドン、2017年)など。2018年には、「ジョン・ムーアズ・ペインティングプライズ(John Moores Painting Prize)」(イギリスで60年続く絵画公募展。ピーター・ブレイク、デヴィッド・ホックニー、ピーター・ドイグなどが受賞)に入選。
主な収蔵先に、London University of Arts、Shoreditch House Group。