Trevor Yeung

トレヴァー・ヤンは 1988 年、中国広東州生まれ。現在は香港を拠点に活動している。 ヤンはこれまで個人的な経験と社会への鋭い観察を織り交ぜ、写真作品から大規模なインスタレーションまで多岐にわたり制作を続けてきた。 近年取り組むミクストメディア作品においては、オブジェや植物を美的 要素として機能させながら、閉じた環境や社会的規範が私たちの感情や 行動に及ぼす作用、あらゆる生き物の間におけるパワーダイナミクスを探求している。植物や水生生物を人間関係における感情の機微のメタフ ァーとして用いた作品に代表されるように、ユーモアとアイロニーを交 えた繊細な表現を特徴とする。

第60 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2024)に香港代表とし て選出されたほか、第 24 回シドニー・ビエンナーレ(2024)、ラホー ル・ビエンナーレ(2024)、シンガポール・ビエンナーレ(2022)、リヨン・ビエンナーレ(2019)などの国際展に参加。近年の主な個展に Soft ground, Gasworks, ロンドン(2023)、Silent Floaters, Jan Mot, ブリュッセル(2023)、a friendly distance, Blank Canvas, ペナン(2023)な ど。グループ展に Rhizome ‒ Network Without Center Point , Kunsthal Aarhus, オーフス、デンマーク(2024)、Myth Makers- Spectrosysthesis, Tai Kwun Contemporar, 香港(2022)、Des corps, des écritures, パリ市立近代美術館(2022)などがある。