毛利悠子は、1980年生まれ。2006年、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科修了。現在は東京を拠点に活動している。

既製品、ファウンド・オブジェ、自作の装置を組み合わせて、展示環境などの諸条件によって変化していく現象を生成するインスタレーション作品を発表してきた。電子回路によって生み出されるエネルギーが、作品のコンポジションを通じて乱反射することで、日々生起する予測できない諸現象やより大きな世界構造に潜在する複雑性の断片を、視覚や聴覚、またときには触覚を通じて鑑賞者に伝える。

近年の主な個展に「Sweet to Tongue and Sound to Eye」(mother’s tankstation,、ロンドン、2023年)、「Neue Fruchtige Tanzmusik」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2022年)、「モレモレ東京」(AKIO NAGASAWA Gallery、東京、2022年)、 「I/O」(Lydgalleriet、ベルゲン、2022年)があるほか、「第60回ベニス・ビエンナーレ」(ベニス)、「第23回シドニー・ビエンナーレ」(シドニー)、「第34回サンパウロ・ビエンナーレ」(サンパウロ)、「グラスゴー・インターナショナル2021」(グラスゴー)、「アジア・パシフィック・トライエニアル2018」(ブリスベン)、「リヨン・ビエンナーレ2017」(リヨン)など国内外の多数の展覧会に参加してきた。

その作品は、東京都現代美術館(東京)、⾦沢21世紀美術館(⽯川)、京都国⽴近代美術館(京都)、クイーンズランド州⽴近代美術館(ブリスベン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、M+(⾹港)などに収蔵されている。

2015年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。2018年に文化庁文化交流使東アジア文化交流使として中国に滞在。2022年、アンスティチュ・フランセシテ・アンテルナショナル・デ・ザール2020 ローリエットとして渡仏。2015年に日産アートアワードグランプリ、2016年に神奈川文化賞未来賞、2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

 

ARTIST WEBSITE