Nerhol

01

Past
Yutaka Kikutake Gallery, Tokyo
2015年7月11日(土)- 8月29日(土)
13:00 - 18:00

Yutaka Kikutake Gallery初めての展覧会となる本展では、7月11日(土)から8月29日(土)まで、Nerholの最新作シリーズ「01」から7点の作品を展示いたします。

 

「01」は、これまでポートレート作品を中心に発表をしてきたNerholが、数字をモチーフにして制作を行った最新作です。選ばれた数字は、「0」と「1」のふたつです。とある日の夜23:59に、インターネット検索エンジンに、例えば「6.1.2015」といったようにその日の日付を入れて、そして、ヒットするデータが24時間以内にインターネット空間に上げられたものだけになるように縛りをかけて、検索をします。すると、その日1日をかけて、様々な人が、インターネットを通じて情報を発信し、だれかとコミュニケーションを取った痕跡が立ち表れてきます。Nerholは、それらの痕跡の画像データを印刷し、同型サイズの一般的なキャンバス作品と同じ厚みになるように、そして、「0」と「1」という数字の形が浮かび上がるように、重ねて彫り込んでいきます。様々なラインで彫り込まれた作品たち―そこには、「0」と「1」の立体的な姿の裏で、とある日の人々の営みの断片が揺らぐ姿が見受けられるのです。

 

Nerhol(ネルホル)は、田中義久(1980年生まれ)と飯田竜太(1981年生まれ)の二人からなるアーティストユニットです。それぞれの活動を展開していた二人は、2007年よりNerholとして作品の制作をスタート。その後、国内外の美術館やギャラリーの展覧会への参加を重ね、作品への評価も高めつつあります。今年の5月からはFoam Museum(アムステルダム)にて、海外では初めての個展を開催し好評を博しました。今後の躍進が期待されるNerholの最新作を是非ご覧ください。

 

なお、同時期にはG/P Gallery(東京・恵比寿)、POST(東京・恵比寿)でもNerholの展覧会を開催しております。G/P Gallery では、「01 Scape」シリーズの作品のディティールを撮影して引き伸ばした写真作品を、POSTでは、タマネギをモチーフにした新作36点を展示しております。併せてご覧ください。

 

「01 Scape」
会期:2015月7月11日(土)-8月9日(日)
会場:G/P Gallery(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F、12:00-20:00 定休日:月)
オープニングレセプション:7月11日(土)18:00-20:00

 

「Slicing the Onion」
会期:2015年7月3日(金)-7月26日(日)
会場:POST (東京都渋谷区恵比寿南2-10-3、12:00-20:00  定休日:月、ただし7月20日は通常営業)

Nerhol "01 / 6.8.2015", Ink-jet papers, 41.5 x 29.3 x 3 cm, Unique © Nerhol, courtesy Yutaka Kikutake Gallery