Nerhol

Representation

Past
Yutaka Kikutake Gallery, Tokyo
2018年6月9日(土)-7月5日(木)
12:00 - 18:00

Yutaka Kikutake Galleryでは、6月9日(土)から7月5日(木)まで、飯田竜太と田中義久の二人からなるアーティストデュオNerhol(ネルホル)の新作展「Representation」を開催します。

 

Nerholはこれまで人物、街路樹、動物、水、あるいはネット空間にアップされた画像データや記録映像等を素材に作品を制作してきました。ある素材を100枚、200枚におよぶそれぞれ異なる写真におさめ、それら全てを束にして彫刻することで生み出される図像は、被写体が持つ時間軸をも歪ませるようで、Nerhol独自の作品世界を築いてきました。そこでは一貫して、私たちが日常生活を過ごすときには見落とされがちな有機物が孕む多層的な存在態を解き明かすことが試みられてきました。

 

本展「Representation」では、はじめての試みとなる鏡面を素材とした作品を発表します。そこでは、特定のモチーフが素材に用いられることはありません。刻まれた鏡面の層は、乱反射する像を生み出すメディアとして機能し、その前に立つ鑑賞者や周囲の環境を様々に映し出します。つまり、特定のイメージを提示することを止めた作品が、逆説的に多様な像を生み出すことになるのです。歪んだ鏡面は生産と消失という相反するものを抱えこんだ装置となり、私たちにとってイメージとは何であるか? を問いかけてくるようです。

"Representation #05" 2018
Mirror
45 x 30 cm