Yutaka Kikutake Galleryはグループ展「東京と、タイムマシンと、」を開催いたします。本展は、2月19日(金)から4月2日(土)までの「東京」と、4月8日(金)から5月21日(土)までの「タイムマシン」の2つの会期からなる連続企画として、磯谷博史、ジョミ・キムのインスタレーション、ミヤギフトシの映像や写真、村上友晴のペインティング、芥川賞作家・滝口悠生の書き下ろし小説、またアートと文学を横断した活動をする小林エリカ、吉増剛造の作品で構成いたします。
私たちの日常には様々な時間軸が並走し、交錯しています。誰かに思いを馳せるとき、忙しくおいたてられ仕事に没頭するとき、あるいは、無心になって時の流れを忘れるひとときもあるでしょう。それらは同じ私たちが過ごす時間であるにもかかわらず、けしてひとつの時計で測りきれる時間ではないように思います。
本展にて紹介する作家たちは、そうした一概に測ることのできない時間について、またその流れのなかから立ち現れるもうひとつの意識について、日々向き合う表現者たちです。彼らの作品に込められた様々な時間のレイヤーとその表象は、日頃私たちが過ごしている時間の固定概念から意識を解き放ち、もうひとつの世界の在りようを示すとともに、様々な「時」の旅へと誘ってくれることでしょう。本展を通じ、みなさんと様々な「時」の存在について語りあえればと思います。